「会社は大きくしない」「従業員は雇わない」「働かない」この本は、こんな働き方が今や1番時代に合った働き方になりつつあると言う内容の本です。上の3つの項目だけ見ると一見「倒産してしまうではないか」と思うかもしれません。僕もそう思いましたが、実際は全く逆でした。
この記事では「会社は1人で経営しなさい」を読んで「会社は大きくしない」「従業員は雇わない」「働かない」の方がなぜ上手くいくのか?と言う部分を要約しています。
会社を大きくして行くことによる弊害
会社を大きくすると言うことはすなわち、都心に綺麗で大きなオフィスを構えて、従業員は数千人単位で雇う。年間の売り上げは数億円で…ととても華やかに見えるのは確かです。ですがシンプルな話
利益=売り上げ-経費
で計算できますので、売り上げが数億円あっても必要経費、(オフィス代や人件費)を差し引いてマイナスであれば事業としてはマイナスです。
そしてお金をよく使う世代(40代)が減少を辿り、若者の人口も減少を続けている中で、お金を使う人(人口そのもの)が減り、どの業界の市場規模も昔と比べると右肩下がりの傾向にあります。
それがこの先も加速していく中で、会社を大きくするとなると企画書や事業収支プランは右肩上がりで作成していきます。(当たり前ですが、どの会社も右肩下がりで、それらの書類を提出する会社はないそうです)
実はここが間違いらしく、初めから右肩下がりをイメージしてその中でいかに利益を残せるかを考え抜いた方が実は経営は上手くいくと言うのが本書の全体の内容になっています。
そしてその極論が経費や余分な人間関係を無くして、1人で経営して行くことが一番時代に合った経営の仕方であり、より人生を楽しむことが出来る。
大抵のことは1人で出来る。「1人起業」が最強な訳
会社と言うのは全体の仕事の量を多くして、それを従業員と言う名の大人数でこなしているだけに過ぎず、仕事の量を減らせば1人でもこなせます。
生活が出来るだけの利益を先に計算して、必要な分だけ仕事をとることで、1人経営は成り立ちます。なので広告代理店もカフェもその他の店の経営も量を調整すれば全て1人で出来ると言うことです。
もし人手が必要な場合はクラウドソーシングや家族の手を借りて、人件費を固定費にするのではなく、変動費にすると1人でも経営が出来ると書いてあります。
そう考えると今まで出来ないと考えられていたことですら、1人で可能な気がしてきます。
極力働かないが正解
極力働かずに、楽しく暮らすことを目標として掲げて、それ以外は「割とどうでもよい」と考えてしまうことで、経営が楽になります。
まず最初に必要な収入を計算します。家の家賃や光熱費、食費など必要な固定費を算出してそれを元に必要な利益を計算します。年収500万円あれば家族で十分暮らしていけるのであれば、年収500万円を稼げるだけの仕事の量を考えて、それ以上は無理に増やさないようにします。
これまでは朝からスーツを着て仕事に行くことが美徳とされて着ましたが、そんな時代が終わりつつあります。働く時間を極力短くして、余った時間は好きなことや趣味を楽しむ。一見収入には直結しないようなことでも、他方向に趣味や好きなことを展開していくと思わぬところでビジネスに繋がることがあります。
やりたいことが見つかったらすぐ始められるだけのフットワークの軽さと余力を残しておくことが、これからの時代にあった働き方、会社を「1人」で経営するメリットでもあります。
まとめ
数千万円を借りて会社を起こすよりも、小さく初めて大きくしない経営の方が幸せに暮らせると言う内容の本でした。幸せに暮らすと言うことを前提にすると共感できる部分が多数あって「なるべく働きたくない人」「幸せに暮らしたい人」にオススメ出来る本になっています。